■
こんちは。どうも僕です。
世間はGWですが、僕もちゃんとGW中ですw
明後日からしっかり韓国行ってきます。
さて、遅くなりましたが先月のMIC(Most Impressive Case)を紹介したいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
64歳男性、呼吸苦を主訴に救急搬送。
きてみると、その男性は顔色不良、妙に痩せていて、座位、酸素10LでSat90%前後だった。
このパターンはCOPD急性増悪か慢性心不全急性増悪やろな〜、とか呑気に思っていた。
撮った胸部CTで、右胸腔いっぱいに溜まった胸水、完全に虚脱した右肺を確認した。
これは異常・・・
胸腔穿刺してみると引けたのは血性胸水。
まず疑うのは癌性胸水ですね。
その目で見てみると、右肺には結節が多数、左肺にもパラパラと転移を思わせる小結節が多数。。そしてやはりヘビースモーカーだったようです。
ストーリーとしては、右肺癌(原発不明)→癌性胸膜炎→癌性胸水→呼吸不全+反対側メタ
となりましょうか。
確定診断は胸水細胞診ですが、この時点で癌の可能性は濃厚ですが、だとしたらStageⅣ。
奥さんに話を聞くと、本人は2ヶ月前から急に疲れやすくなり、食が細くなり、痩せ始めたとのこと。数日前からは歩くのもやっとという状態だったそう。
なぜこうなるまで病院来なかったんだ。。
指導医「主治医やるか?」
自分「やります!」
かくして、末期癌(疑い)の主治医を担当させていただくこととなった。これまで主治医として診てきたのは、めまいや自然気胸の人たちだったので、なんふぁこの飛躍!とは思ったけど、指導医の先生が後ろでついてくれるし、確定診断までの呼吸管理がメインになりそうなので、それならなんとかと思い担当させてもらうことにしました。
この時僕は、最も過酷な1週間が訪れるとは知る由もなかった!!
続く